高圧洗浄機で配管洗浄をしたい場合、「洗管ホース」を用意する必要があります。いざ購入しようと思うと、洗管ホースのラインナップにはさまざまな材質の商品があることがわかります。そこで、洗管ホースの素材「ナイロン」「ウレタン」「ステンレス」それぞれの特徴について解説します。
ナイロンの洗管ホースの特徴
まずは「ナイロン製の洗管ホース」の特徴について説明します。表面がナイロン樹脂で構成されており、金属製の表面と比較してパイプ内部や継手部分を傷つけにくいという特徴があります。
ただし、後述する素材と比較すると曲げる際に硬さがあり、曲がりくねった配管を洗浄する際には苦労することになる可能性があります。カーブが少なく、できるだけ真っ直ぐに近い配管の洗浄に適していると言えます。
ウレタンの洗管ホースの特徴
次に紹介するのは「ウレタン製の洗管ホース」の特徴です。ウレタン製の洗管ホースはナイロンと同様に表面が柔らかく、配管や継手を傷つけにくいというメリットがあります。古くなった配管は傷つくことによって破損するリスクが高いため、古い配管の洗浄にはウレタンやナイロンの洗管ホースを利用することをおすすめします。
また、ナイロンと比較すると柔軟性があるという点もメリットになります。カーブの多い配管だと洗管ホースの柔軟性がカーブの進み具合を左右する場面もありますので、カーブの多い配管洗浄ではナイロンよりもウレタンのほうが優れていると言えます。
デメリットとしては、金属製の洗管ホースと比較して配管内で引っかかりやすいという点が挙げられます。洗浄するために配管内を進む際に、配管に密着しやすくなるので、スムーズに配管内を進むのが難しい場面も出てくると思います。
ステンレスの洗管ホースの特徴
最後に紹介するのは「ステンレス製の洗管ホース」の特徴です。ステンレス製の洗管ホースは金属製の表面という特性上、配管内をスムーズに進みやすくなっています。金属製の表面は滑りがよく、配管内で摩擦による邪魔が入りにくくなっています。
デメリットとしては、金属の硬さが問題となる可能性があるという点が挙げられます。ステンレスは金属なので当然ながら表面が硬く、洗管ホース自体は耐久性が高いです。しかし、ステンレス製の洗管ホースと接する配管の方はそうもいきません。硬い金属製のホースが接触することで傷つきやすく、特に古い配管だと深刻なダメージにつながるおそれも否定できません。
トータルメンテの洗管ホース
トータルメンテでは、ウレタン製の洗管ホースとステンレス製の洗管ホースを取り揃えております。基本的には滑りの良いステンレスワイヤーブレードがおすすめなのですが、古い配管の洗浄にはウレタンブレードのほうが適していると言えます。どういった配管を洗浄するのかによって洗管ホースをお選びください。
なお、ウレタンブレードは配管内での滑りがステンレスのそれよりも悪くなっていますので、高圧洗浄機の性能が多少なり要求されることになります。お求めの際にはその点に十分注意してください。
プロはどちらを選んでいる?
プロは、滑りの良いステンレスワイヤーブレードを選ぶことが多いようです。もちろん古い配管を洗浄する機会が多い人はウレタンブレードを使うことが多いようですが、やはり「滑りが良い」という性質は配管洗浄をしやすくするのでしょう。
「プロは」と言いましたが、もちろんご家庭で配管洗浄を行う際にもステンレス製の洗管ホースは役立つはずです。むしろ、配管洗浄に慣れていない素人さんだからこそ、滑りが良くて使いやすいステンレスの洗管ホースが適していると言えます。その際には、先導しやすくなるスズランノズルも合わせてお使いになることをおすすめします。
洗管ノズルもお忘れなく
洗管ホースがあれば、それだけで配管洗浄ができるというわけではありません。洗管ホースの先端には、パイプ洗浄用の「洗管ノズル」を装着する必要があります。これは、通常の高圧洗浄機用ノズルとは異なる性質を持っています。
洗管ノズルの最大の特徴は、側面や斜め後方に対して水を噴射するという点が挙げられます。斜め後方への噴射は、配管内を自走するための反力を生み出す意味もあり、長い配管の洗浄を楽に進めることができる構造になっています。
トータルメンテでは、通常の洗管ノズルの他にパイプ内のカーブを進みやすい構造になっている「スズランノズル」や「ロケットノズル」も取り揃えております。配管洗浄をしようとお考えの方は洗管ホース、洗管ノズルともにトータルメンテにてお買い求めくださいませ。
まとめ
洗管ホースは、表面の素材によって使い勝手が大きく異なります。トータルメンテで取り扱っている2種類は「滑りの良いステンレスワイヤーブレード」と「古い排管を傷つけにくいウレタンブレード」です。どちらの洗管ホースも高品質でお求めやすくなっておりますが、洗浄する配管の性質等を考慮してお選びくださいませ。