パイプ洗浄のために洗管ノズルをお探しになると、「スズランノズル」と「ロケットノズル」という2種類のノズルを見つけることができます。ノズルについて詳しくないと、これらの違いをすぐに理解することは難しいと思いますが、実は使い勝手の上で大きな違いがあるので注意が必要なのです。そこで、スズランノズルとロケットノズルの違いについて解説します。
スズランノズルとは？
「スズランノズル」は、先端部分がぐらつくタイプのノズルです。見た目が植物のスズランに似ており、先端がスズランの形のように曲がりやすい構造になっています。これの何が良いのかと言えば、パイプの洗浄において「パイプのカーブした部分をスムーズに曲がれる」という点がメリットとして挙げられます。
パイプの内部は、基本的に真っ直ぐ一直線ではありません。どこかで最低でも１回は曲がるため、その内部を洗浄するためには洗管ホースもその形に曲がらなければなりません。問題なのは先端部分が曲がりきれず、引っかかってしまうことにあります。先端が曲がれなければホースはそれ以上先に進むことができず、パイプの内部をきちんと洗浄することができなくなってしまいます。
そこでスズランノズルが活躍するのです。先端がぐらつき、パイプ内部の形に沿う形で曲がりやすい構造になっているため、回くねっているパイプの内部であってもカーブ部分で躓くこと無く進み、しっかりと洗浄することができます。
ロケットノズルとは？
「ロケットノズル」とは、先端部分が小さく作られているタイプのノズルです。実際に通常の洗管ノズルと比較してみると、先端が短くなっているのがわかります。これもスズランノズルと同様にパイプのカーブ部分で躓いてしまわないように作られているものであり、狭い場所でも入り込んでパイプの内部を洗浄することができます。
スズランノズルとは違って「先端部分が短く作られている」ことが、カーブを曲がりやすい根拠となっています。その特性をしっかりと活かすためには、それ相応の技術を必要とします。スズランノズルのように先端自体が曲がりくねる作りになっているわけではないので、ある程度の技術をもってパイプ洗浄に挑まないと、カーブ部分のパイプのつなぎ目で引っかかってしまう可能性があります。特にパイプ洗浄に慣れていない人だと、何度も引っかかって作業に時間がかかってしまうことになるでしょう。
どっちを使うべき？
では、どちらを使うべきかと言えば、使いやすさの理由から基本的に「スズランノズル」をおすすめします。パイプの洗管に慣れている人でなければ、ロケットノズルではカーブで引っかかってしまうリスクがとても高いのです。一方でスズランノズルは先端自体が曲がりやすい構造で作られているため、初心者でもカーブで引っかかること無くパイプ洗浄が進めやすくなっています。パイプ洗浄に慣れていない人が、時間をかけずに洗管を済ませたい場合におすすめです。
では、スズランノズルを利用する際のデメリットとは何かと言えば、やはり「価格」でしょう。トータルメンテで取り扱っているスズランノズルは、ロケットノズルの販売価格の2倍以上の価格設定となっています。もちろん、価格に見合うだけのポテンシャルは発揮してくれることでしょう。しかし、少しでも安い価格で洗管ノズルを購入したいと考えている場合、ロケットノズルのほうがリーズナブルな価格設定となっているのでおすすめです。
今までロケットノズルを利用してきて慣れているという人であればロケットノズルのご購入で良いと思いますが、今回、初めて洗管ノズルをお買い求めになるというのであれば、断然スズランノズルをおすすめさせていただきます。ロケットノズルを購入して使い勝手が悪く、すぐにスズランノズルに買い換えるとなれば余計なコストがかかることになります。それを避けるためには、最初からスズランノズルを購入しておいたほうが安上がりなのです。
トータルメンテでは両方を取り揃え
トータルメンテでは、曲がりやすいスズランノズルと価格の安いロケットノズルの両方を品揃えしております。どちらが必要なお客様であっても、他の販売サイトに移らなければならないという手間をおかけすることはありません。
また、パイプ洗管に必要な洗管ホースや、洗管ホース用のバルブコック（手元で水流を止められるパーツ）などもお求めやすい価格にて取り揃えております。パイプ洗浄のためのパーツをお探しであれば、是非ともトータルメンテをご利用くださいませ。
まとめ
スズランノズルとロケットノズル、それぞれのメリット・デメリットをご理解いただけましたでしょうか。どちらを選ぶべきかについては、お客様のニーズにより適した商品が異なりますので一概には言えません。トータルメンテではどちらの商品も取り揃えしておりますので、どちらの洗管ノズルが必要なお客様でもお気軽にご利用くださいませ。