高圧洗浄機は、高い圧力で水を噴射することで洗浄作業を行います。ということは、高圧洗浄機は継続して水を使用することになるので、「給水」が必要不可欠ということになります。そこで、高圧洗浄機の給水ホースのつなぎ方について解説します。
基本は取扱説明書を参考に
これを言うと身も蓋もないと思うのですが、基本的な作業や操作は高圧洗浄機に付属している取扱説明書をよく読んで実行すべきです。給水ホースの接続についても同様で、よほど粗悪な、どこのメーカーかわからないような怪しい高圧洗浄機でない限り、取扱説明書が付属し、給水ホースのつなぎ方についても説明がなされているはずです。
給水ホースは付属しているの？
高圧洗浄機本体セットを購入すると、基本的に必要なパーツはすべて揃った状態で販売されています。しかし、メーカーや製品によっては給水ホースが付属していないものも含まれており、損の場合の選択肢は2通りあります。
一つは、その高圧洗浄機のメーカーの純正品を購入する方法です。その高圧洗浄機に合致した方法であり初心者でも簡単に接続することができますが、購入費用が高額になる可能性が高くなります。できるだけ購入費用を抑えたい場合にはおすすめできない方法です。
もう一つの方法は、市販の一般的な水道用ホース等を購入し、自分で給水用ホースを作成する方法です。メーカーの純正品を購入するよりも安く済む事が多く、費用を抑えたい場合におすすめの方法です。しかし、コネクターやニップル、ホースバンドなどを別途購入する必要があり、規格を合わせて自分で組み立てなければならないので、それが不安な場合にはおすすめできない方法となります。
給水ホースの接続方法①「蛇口に給水ホースを接続する」
給水ホースの接続には、第一に蛇口への給水ホースの接続が必要になります。これには、主に2通りの方法が考えられます。なお、以降の作業工程は市販の水道ホースを給水ホースにする方法です。この方法の是非については高圧洗浄機の取扱説明書を確認して、適した方法であるかどうかを確認しておいてください。
一つ目は、ホースバンドを使ってホースを蛇口に固定する方法です。ホースバンドは、蛇口にホースを差し込み、ホースの上から締め付けて蛇口に固定する方法です。この方法にはデメリットがあり、高圧洗浄機を使い終わったらホースバンドを外さないと給水ホースを外せないという点が挙げられます。その蛇口を高圧洗浄機の給水以外に使わないのであれば別ですが、それは稀なケースでしょう。ホースバンドによってはドライバー等の工具が必要になりますので、いちいち着脱するのが面倒になります。
もう一つの方法は、ニップルを使って接続する方法です。これも蛇口に噛ませて固定するという点はホースバンドと同じなのですが、大きな違いとしては給水ホースの着脱に関することです。ニップルは別途コネクターを装着した給水ホースと簡単な作業で着脱することができ、ニップルを装着したまま通常の水道としても使用することができます。ニップルとコネクターを用意しなければならないという手間はありますが、高圧洗浄機への給水の他にも水道を使いたい場合に手軽な方法となります。
給水ホースの接続方法②「コネクターをホースの両端に取り付ける」
ニップルを装着し終えたら、給水ホースの両端にコネクター（ワンタッチコネクター）を取り付けます。コネクターを回して分解し、ホースに取り付けてから固定してください。
なお、ホースバンドで蛇口に固定する場合にはコネクターは片方だけ装着すればOKです。
給水ホースの接続方法③「蛇口のニップルと高圧洗浄機本体に給水ホースを接続する」
コネクターの取り付けが完了したら、いよいよ蛇口と高圧洗浄機を接続し、給水のルートを確保します。「カチッ」という音がしっかりと鳴っていることを確認できるまでしっかりとコネクターを取り付けてください。
この方法の注意点
市販のホースを給水ホースにする際の注意点としては、一つ目に「蛇口の形状」があります。蛇口の形状によっては特殊なニップルを用意する必要があります。あまり一般的ではない蛇口の形状の場合には注意してください。
二つ目に「ホースとコネクターのサイズ」です。ホースとコネクターのサイズを合わせなければ取り付けすることはできません。純正品とは違って自分でパーツを揃えることになるデメリットの一つです。サイズをよく確認して購入してください。
まとめ
いかがでしょうか。基本的に購入した高圧洗浄機に付属する取扱説明書を参考にして作業して貰う必要がありますが、給水ホースの接続にはそこまで難易度が高くなく、手間がかからないということは理解していただけたと思います。給水ホースはしっかりと接続しないと水漏れを起こして高圧洗浄機の作動に影響しますので、接続や固定は集中して作業するようにしてください。