高圧ホースを購入する際には「規格」を確認して適した規格のホースを購入する必要があります。そこで今回は、高圧ホースの規格について、それぞれの項目がどのような意味があるのかについて解説します。
長さ
高圧ホースを選ぶ際には「長さ」は重要なポイントになります。トータルメンテでは10mから50mまで10m刻みの長さのホースを販売しております。高圧ホースの長さは実際に使用する場面に応じて決める必要があります。
高圧ホースが短いと、作業可能な範囲が限定されます。逆に長過ぎると取り回しが難しくなり、保管にスペースを必要とします。また、長い高圧ホースほど、お値段もそれなりになります。実際の作業シーンを想定して、最適な長さの高圧ホースをお選びください。
内径・外径
高圧ホースの「内径」は、ホース内部の空洞部分の直径の長さのことを言います。実は高圧ホースを選ぶ際に間違ってはいけないのが、この内径です。内径は「mm」で表しますが、同時に「1/4・3/8」または「2分・3分」でも表記することができます。お使いの高圧洗浄器の説明書を確認し、合うサイズの高圧ホースを選んでください。
ちなみに、mm・分数・分の対応は以下のとおりです。
・6mm:1/4:2分
・9mm:3/8:3分
・12mm:1/2:4分
高圧ホースの「外径」は、ホースの直径の長さで、内径も含みます。同じ内径のホースでも内径の外側部分の厚みによってホース外径も異なります。外径のサイズによってはスペースの関係で取り付けができない場合もありますので注意してください。
耐圧
高圧ホースの「耐圧」は、高圧ホースの内側にかかる圧力の上限値のことをいいます。高圧洗浄器は高い圧力で水を噴射するため、通常の水道ホースでは高い圧力にホースのほうが耐えられません。そのため、高圧ホースを用いるのです。
高圧洗浄器の性能によって、水圧も異なります。高圧ホースを購入する際には、お使いの高圧洗浄器本体の性能を確認して、その圧力よりも高い耐圧性能を持った高圧ホースを選ぶ必要があります。耐圧が足りないと破れて水漏れを起こしたり、破裂して大事故につながったりするおそれもあります。
高圧ホースの耐圧性能は、ホースに使われているゴムの材質や補強するワイヤーの種類によって決まります。なお、ホースの耐圧性能は「圧力損失(流体が通過する際のエネルギー損失)」とはそれほど関係は無いとされています。
最小取り回し半径
高圧ホースの「最小取り回し半径」とは、簡単にいえば高圧ホースをどこまで曲げても大丈夫かという指標です。この数値は、小さいほどに高圧ホースを曲げても問題ないということになります。
最小取り回し半径とは、高圧ホースを曲げてUの形にした時の、半円の半径のことをいいます。つまり、最小取り回し半径に示された半径よりも小さい半径になるように曲げることはできないということです。
厳密に言えば、最小取り回し半径を下回るように高圧ホースを曲げることは可能です。しかし、最小取り回し半径を下回るような曲げ方を繰り返していると高圧ホースの寿命が短くなってしまいます。深く曲げる機会が多い場合には最小取り回し半径の小さな高圧ホースを選ぶようにしましょう。
内部流体温度
高圧ホースの「内部流体温度」とは、高圧ホースの内部を通す液体の温度に対する耐熱温度のことをいいます。要するに内部流体温度が高い高圧ホースほど、高温の液体を流しても問題ないということになります。
最小取り回し半径と同様に、内部流体温度を超える温度の液体を流してもすぐに破損するということは無いようです。しかし、やはり高圧ホースの寿命を大きく削ることになるため、高温の液体を使用することを前提とする場合には内部流体温度が高い高圧ホースを選ぶ必要があります。
トータルメンテでは、温水用の150℃まで耐えられる高圧ホースを販売しております。温水を使用する場合にはそちらの商品をお選びください。
雰囲気温度
高圧ホースの「雰囲気温度」は、高圧ホースの外側における気体に対する耐熱性能のことをいいます。使用する環境によっては、高い雰囲気温度を持ったホースを使用する必要があります。
ネジ・カプラーの規格
高圧ホースには、ネジやカプラーが取り付けられています。高圧ホースを選ぶ際には、その企画についてもきちんと把握しておく必要があります。ネジ経やオスメスを把握して、それに合ったものを購入してください。
まとめ
一言に高圧ホースといってもその性能を表す規格はさまざまなものがあります。規格を考えて高圧ホースを購入しないと使い物にならなかったり、本当の意味で使えなかったりもします。
もし、間違った規格の高圧ホースを購入してしまった場合には、正しい規格のものと交換しなければなりません。トータルメンテではメーカーの70%引きというお求めやすいお値段にて高圧ホースを取り揃えております。ご購入の際にはホースの規格を確認して、正しい高圧ホースをお選びください。