高圧洗浄機のパーツの一つに「継手」というものがあります。この継手は、どういった用途に用いるのかによって、選ぶべき継手が異なります。つまり、目的に応じたものを選ばないと役に立たない可能性があるということです。そこで、目的別の継手の選び方について解説します。

 

継手とは？

「継手」というパーツは、基本的に高圧ホースを接続するために用いられるパーツです。ですが、その際にはさまざまな問題が生じるものです。「ネジのサイズを変更したい」「カプラーと接続したい」と、さまざまな需要があり、継手はその需要を叶えつつ高圧ホースを接続することができます。

注意すべきポイントとしては、やはり「どのような用途に用いたいのか？」を明確にして継手を選び、購入することです。例えば「ネジサイズを変更したい」という場合であれば、どのサイズのネジをどのサイズに変更したいのかを把握して、それに合った規格の継手を選ぶ必要があります。間違ってしまうと宝の持ち腐れですから、購入の際には慎重に選んでください。

 

ネジサイズを変更したい場合は「ブッシング」を

継手の選び方の1つ目は「ネジサイズを変更したい場合」です。この場合には「ブッシング」という継手を選択してください。ネジ経が異なるネジ同士は接続することができず、このままでは高圧ホースを接続できません。

そこでブッシングが活躍します。ブッシングは両端のネジ経が異なる規格になっており、例えば1/8のメスネジと1/4のオスネジを両端に持つブッシングであれば、1/8と1/4という異なるネジ経同士を接続することができます。ご購入の際には、接続した異なるネジ経の、それぞれの規格を確認してから購入してください。

 

カプラーにつなげたい場合は「高圧ニップル」を

「カプラー」に接続したい場合には、「高圧ニップル」という継手を選択してください。高圧ニップルは「テーパねじ」と「平行ねじ」の2種類の両端を持つ継手で、両端の計上がどのようになっているかによって接続先の対象が大きく異なります。

 

「テーパねじ」は、ネジ部分が斜面になっているタイプの先端です。これは、基本的に「シールテープ」を巻きつけることで、カプラーとの接続に使用します。

 

「平行ねじ」は、文字通りネジ部分が平行になっている一般的なネジです。こちらの形状にはシールテープは使用せず、主に高圧ホースのメスネジと接続することが多いです。

トータルメンテで取り扱っている高圧ニップルの特徴を大別すると「両端の形状」と「両端のネジ経」に分けることができます。

 

両端の形状は「両方ともテーパねじ」「両方とも平行ねじ」「片方がテーパねじで、もう片方が平行ねじ」の3種類があります。接続したい対象のネジ形状に応じて選択してください。

 

両端のネジ経は、先ほどのブッシングと同様に、両端のネジ経が異なるタイプの高圧ニップルです。こちらも両端の形状が異なるラインナップを取り揃えておりますので、ご購入の際には接続する対象が何であるか、その規格はいくつであるのかを把握した上でお選びください。

 

オスネジ同士を接続した場合は「メスメスソケット」を

接続したい対象同士が「オスネジ」の場合には、「メスメスソケット」を選択してください。通常、ネジを接続する際にはメスネジにオスネジを差し込む形で接続します。そのため、言い換えれば接続する対象2つは片方がオスネジで、もう片方はメスネジである必要があるということになります。なので、接続したい対象両方のネジ形状がオスネジだと、接続することができません。

 

そこで活躍するのがメスメスソケットです。継手は通常、オスメスがそれぞれの両端に位置しているので、オスネジ同士を接続することができません。しかしメスメスソケットは継手の両端のネジ形状が両方ともメスネジであるため、オスネジとオスネジを接続する架け橋のような役割を果たします。

 

ホースの取替が多い場合には「ユニオン継手」を

高圧洗浄機の使い方によっては、高圧ホースを高頻度で交換する場合もあると思います。その場合におすすめなのが「ユニオン継手」です。ユニオン継手は、高圧ホースの着脱が容易になる「ユニオン構造」をしており、通常よりも手軽に高圧ホースを着脱することができます。

 

ホースの長さや種類を変えることによって高圧洗浄機の使い勝手も大きく変化します。高圧洗浄機をより便利に利用したいと思ったら高圧ホースの変更、それに伴う着脱は必須であるといえます。ユニオン継手はそんなホース着脱の手間を軽減してくれるので、高頻度で高圧ホースを変更する使い方をする場合におすすめなのです。

 

まとめ

いかがでしょうか。一言に継手と言ってもさまざまな性質をもった製品が存在することがわかると思います。高圧継手を上手に活用することによって、高圧洗浄機をより便利に活用することができます。トータルメンテではお求めやすい価格にて高圧継手を販売しておりますので、是非とも商品ラインナップをご覧ください。